エイルの顧問社労士でもあるティムス 玉坪郁子先生・小田幸子先生より、法人化に伴う自社サイトと会社案内の全面リニューアル、およびコーポレートロゴ、新サービスメニューの開発をご依頼頂きました。
社会保険労務士法人 ティムス http://www.tims-biz.com/
まず一番にスピード感。とにかくレスポンスが早いから、エイルさんとのやりとりって、すごく気持ちいいんですよね。相談している段階から、どんどんリードしてくれていたので、お願いしたらきっとスムーズに対応してもらえるんだろうな、という期待感は大きかったです。ただ、実績を拝見すると、大きなイベントの企画などが目立っていたので、うちみたいな小さいところはお願いできなかな…って遠慮していました。でも、会社案内やホームページは、会社としてすごく大事な部分。そこを預けるにはやはり信頼できるところでないと、という思いもあり、まずは私たちの思いを聞いていただいたのが始まりでした。
何を作るかとういうより、とにかく話をまとめてもらいたかった。社内では「あれをしたい」「これをしたい」って、夢はめちゃくちゃ広がるんですけど、そこで終わっちゃうんですよね。まとめられない。具体的に何から始めればいいのか分からないから、次の行動に移れない。そこをエイルさんは的確にまとめてくださって。しかもスピーディーに。私たちの言葉にならない思いを言葉にして、目に見える形にしてくれる。だから話がブレないんです。で、また新しい課題が出てきたら、私たちで話を広げるだけ広げて、「ほんで、次どうしたらいいんやろ?」
ってなるので、またエイルさんに聞いてもらって、まとめてもらう…。いつの間にか、困ったら助けてくれるドラえもんみたいな存在でした。
エイルさんに相談する中で、自分たちが作りたいものの方向性がだんだん見えてきて、もうその頃には、私たちの中でエイルさん以外の選択肢はなかったです。エイルさん以上にティムスを理解してくれるところは他にないと感じました。エイルさんのヒアリング力・まとめ力・ビジュアル化力を実感し、全幅の信頼を置いていたので、実際の制作中にあっても、不安感は一切ありませんでした。聞いてもらって、まとめてもらって、形にしてもらう——この工程が非常にスムーズ、かつ、私たちの納得のいく、クオリティの高いものであったからこそ、どこにも違和感なく、理想のゴールまでたどり着けた。おかげでストレスも全く感じませんでした。
他の社労士事務所さんにはない、ティムスの価値を見いだしてくれた点にあると思います。深い部分でティムスの経営理念を理解し、共感いただいたのが、今回の成果につながったのではないかと。他の社労士事務所さんのサービス内容を徹底的にリサーチするのはもちろん、私たちとお客さまとのエピソードの中から、私たちが目指すサービスの本質を丁寧に汲み取ってくれた。それがティムスの差別的優位点の発見につながりました。エイルさんの、目に見えないものをすくい上げ言葉に変える力、形あるものに変える力があってこそだと思います。
例えば、ティムスの法人化について、エイルさんは「企業に寄り添う覚悟ですね」と言ってくれました。「その覚悟があるからこそ提供できる価値がありますよね」と。その言葉にハッとさせられました。確かにその通り。ぼんやりとはそういうことを思ってはいたけれど、言葉は見つけられず、ずっともやもやしていた。「覚悟」という言葉は、本当に腹落ちしました。私たち自身も気付けなかった、私たちの真意に気付かせてくれたんです。私たちの価値を見える形にし、共有できるものにしてくれた。私たちだけでは、そこまで突き詰められなかった…本当にありがたかったです。
実際の作業にあっては、やるべきことが非常に明確でした。ホームページ・会社案内に、それぞれどんな機能や役割を持たせるのかをまず特定しましょう、というゴールの設定からのスタート。今後、開拓していきたいクライアント像とはどういうものなのかを丁寧にヒアリングしていただき、既存クライアントに対しても、次のステップを提案できるようにと、ティムスの価値をエイルさんがどんどん、どんどん掘り下げていってくれた。そして目指すべき方向性を指し示していただいた上で、今の機能のどこを残して、どこを改善すべきかという課題の切り分け等を行いました。やるべきことが目に見えるということは、精神的にも非常に楽でした。2年に及ぶ長丁場になりましたが、プロジェクト進行中は、エイルさんによる「打ち合わせ過程の見える化」「今、ゴールの何号目にいるのかという現在地確認」のおかげで、道に迷うことなく、最後までモチベーションを維持できました。
リリースしてすぐに反応がありました。新しいお客さま、既存のお客さまからの問い合わせも増えています。ご紹介や出版依頼の件数が飛躍的に増えたのは、社労士にとって必要不可欠な信頼感をホームページの中で醸成できている証拠だと思います。私たちが目指すべき方向に着実に近づいているという手応えを感じます。
今回のホームページ作成から入って、いろいろ課題が見えてきたことで、ロゴやサービスメニューの開発にもつながりました。私たちの理念をロゴとしてビジュアル化し、ホームページリニューアル後には、経営理念の文章までも変更したんです。これまでの方向性や思いは何ら変わらないんですが、ずっと、「何か違うよなぁ…」という思いが解消できなかった。意味はこういう意味なんだけど、言い得てない…。本当にティムスが「働き方改革」をしたい理由であったり、なぜ今その方向に向かっているのかといった、私たちの真意がようやく言葉にできたんです。「やっとたどり着けた!」という感じでしたね。今度はそれに合わせてサービスも作り変えていく——ホームページからスタートして、何かこうすべてが連動し、「一気通貫」した形になりました。
社内的には、今回新しく二人を採用することになったのですが、ホームページをリニューアルしてなければ採用できなかった二人だと思っています。今までのホームページは、単なる情報の羅列でしかなかった。リニューアル後の採用では、私たちがホームページで表現したことが、確実に志望動機につながっているな、という感覚を面接時の話から感じ取れました。考え方というか、理念共感といった、動機として強い部分が土台となり来てくれている。会社の風土であったり、目指すところがよく伝わっているのだと実感した瞬間でもありました。また、経営理念を変更したことで、社内の共通認識が深まったことも、今回のプロジェクトの成果だと考えています。これまでは、経営陣以外は、顧客のオーダーに応えるという、いわばルーティンな業務にのみ専念。会社としての業務拡大や、経営方針に参画するという意識は非常に薄かった。「私の日々の仕事には関係ないわ」という雰囲気が否めませんでした。しかし、経営理念を変更し、会社が社員に何を求めているかを明確化した今は、社員の仕事に対する意識が明らかに変わってきました。会社からの社員に対する目標案と社員各人の目標案をすり合わせて、目標および上位目標確定し、それぞれが日々の業務に向かう。上位目標と自分の仕事との関連性を理解し、一連のつながりで考えられるようになったことで、社員自身の意欲や自発性が格段にアップしたと思います。まさに、私たちが目指す「従業員エンゲージメントの向上」です。この経験は今後、私たちが新サービスを展開する上で、お客さまへの大きな説得力へとつながるでしょう。
今回のプロジェクトは単にホームページを作るというものではなく、「他の社労士事務所さんとティムスを差別化するためには、一体どこにフォーカスすべきなのか」というところを、突き詰めていく作業でもありました。私たちの核はやっぱり「働き方改革」。そこにフォーカスしていこうと決め、改めて自分たちのサービス内容を検討する中で、私たちが目指すところ・獲得したい顧客層と、既存のサービスが合致していないことに気付いたんです。
そこで、エイルさんと共に新しく開発したのが「One Goal(経営戦略型の人材マネジメント支援サービス)」。私たちが一番やりたいサービスを商品化したんです。最初にエイルさんから提案書があがってきたときは、思わずパソコンの前でニヤッとひと笑いしました。「エイルさん、すごい!」と。社労士のサービスを目に見える形で提供できているところって、あまりないと思うんです。社労士の仕事といえば、労働問題とか就業規則とか、何となく分かるけど…結局よく分からない…みたいな方がまだまだ多いと思います。にもかかわらず、これまではサービスをパッケージ商品化するという発想は私たちにはありませんでした。商品名をつけて提供すること自体ほとんどありません。サービスを明確化し、”カタチ”にすることは、お客さまにとっても非常に分かりやすくなったのではないかと思います。「One Goal」は、「従業員エンゲージメント」向上のためのサポートサービスという、概念的なサービスです。だからこそ、それぞれの企業に応じたカスタマイズは必要不可欠。当初は、ターゲットは大きな企業さんになるだろうと想定していたんですが、概念的なサービスなので、社員数名の経営者さんにご説明したところ、うちもやりたい!とおっしゃいました。まだまだこれからが進化、といった感じです。今後は「One Goal」を私たちのメインコンテンツとして進めていきたいと思っています。
今回のプロジェクトを終えて、ようやく私たちの思いが「一気通貫」したわけですが、スタートした時点では、全然そんな自分たちではなかったのに、だんだん最初から「一気通貫」していたかのような錯覚に陥りました(笑)。もやもやとしていたのが嘘みたいに、「ずっとわれわれはこれで来ました!」みたいな。そんなことを言っちゃう感じです(笑)。
プロジェクトの中で自分たちの価値を再認識し、逆に自分たちに足りないところが見えたことで、最終的には新サービスの開発にまでつながりました。エイルさんは、ただ業務内容を発信するだけのホームページ制作では、到達できない領域に導いてくれました。ビジョンを明確にし、それを自社サイトや会社案内で提示する——もはやツールづくりではなく、私たちの価値や強みを生かした組織づくりの領域。それは対クライアントだけでなく、社員に対しても大きな変化をもたらしました。ティムスにとって、大きな飛躍のきっかけとなったのです。
こうした過程を経て、今回の取り組みは「コスト」ではなく、先を見据えた「投資」なのだと思い至りました。これまで、私たちはホームページや会社案内などにお金をかけてきませんでしたが、実際に出来上がった今、お客さまや社内の反響を得て、その思いはさらに確信となりました。
今後も、新たなステージに上がるたびに、次々と新しい課題が出てくるでしょう。そのときはまた、エイルさんに来てもらわないといけないですね(笑)。